どうやって、家へ帰ったかさえも覚えてなかった。


「碧…」
お母さんが心配そうに出てきた。

「廉くんが鞄持ってきてくれたわよ。」


「うん…」


「碧。」
部屋へ行こうとする私をお父さんが呼び止めた。


「ここに座りなさい。」