私が乗り場に着いたときにはおじさんが片付けをしていた。 まだ、遠くには行っていない船に彼の名前を叫んだ。 「けーいッッッ!!」 でも、慧は甲板には出てこなかった。 その場で慧をフッた夜みたいに泣き崩れた。 おじさんが心配そうに話し掛けてきたけど、言葉がうまく聞き取れなかった。