「せっかく新しい環境に来たのに、彼氏がいるからって、みんな一線引くし、島に来るとき私決めたのに。」 「決めた?」 「東京にいた頃の環境に縛られずに、自由に暮らすって。」 「前は自由じゃなかったの?」 「そりゃそうでしょ。」 「俺の…せい?」 涙混じりの慧の声が私の涙を誘う。 自然に動く口。 「慧のせいで縛られてたこと沢山あった。」