「こっちへ来る?」 家へ戻った私を待っていたのは母からの思いがけない言葉だった。 「らしいわよ。夏休みを利用してこっちへ来るって、さっき電話が来たわよ。」 携帯を見たら、着信があった。 携帯に繋がらなかったから、家に掛けたのだろう。