桃華さんの舌打ちを背に私はその場を跡にした。 ため息だけが漏れる。 「最悪…あんなこと言うつもりなかったのに。ついね、ほらつい、本音がポロっと」 誰もいない廊下に私は自分の心に話し掛けていた。 その日は特に何もなかったけど、桃華さんと私の間に流れる空気は最悪で…その空気を感じ取ったのか、今日はクラスの雰囲気もあまり良くなかった。