そんな私を呼び止めた彼女。 「慧はね、私のことが好きなの。アンタなんかより私を!!」 「桃華さん、私と慧は過去の仲よ。貴方、妬いているんじゃない?私と彼の仲を。今でも、」 自分の中に知らない人が乗り移ったかのように口が動く。 でも、きっと全部本音だ。 「なにを?妬いてる?私がアンタに嫉妬?笑わせないで、馬鹿馬鹿しい。」 「じゃあ、もう過去に縛られるのは止めたら。その方がお互いのためじゃない。」