次に目を覚ましたのは病院だった。真っ白な天井が目に入る。 倒れてから2日後のこと。 今日が最終日のオリエンテーリング。 まだ痛い頭。 病室のソファーにはママが寝ていた。 また心配掛けちゃったかな。 「起きたか、」 パパがスーツ姿で入ってきた。 顔には涙の跡。 「おはよ、」 「体は大丈夫なのか、」 「うん、心配掛けて、ごめんね。」 「謝らなくていいよ。」 「ねぇパパ、私さオリエンテーリング行きたいんだけど。」 「まだ安静にしとけって先生に言われたけど、聞いてみるよ。」 「ありがと。」