周りを探したら…… 10歩くらい歩いた先にあるのを見つけた。 「あぁあったあった。」 「ちょ、碧なにしてんの?」 「何って、靴そこにあるから。」 「碧の靴ならココに。私の靴の隣にずっとあるよ。」 「え…」 これは病気が進行した証拠。 物の距離感が掴めない。 でも、これはまだ予兆に過ぎなかった。 チカの言うことを信じて、戻ろうとしたら、今度は激しい頭痛が私を襲った。 立っていることもままならない。 そこで私は意識を失った。 「碧ーーーーーーー」 チカの叫び声を感じながら。