「桃華さん、突然すぎるわ。いきなり来て、碧を…」 「外野は引っ込んでて。」 今までの桃華さんの雰囲気とは違う。遥かに何かが違う。怖い、それだけしか頭になかった。 「外野って!!」 チカも負けじと張り合おうとする。 「昨日は…」 そんなチカを抑えて、左の手で椅子を頼りに立ち上がった。 「昨日は…」 「―俺といたけど、」 廉が私の言葉に続けて言った。