「慧くんはー」 休み時間、慧の周りには人人人。 桃華さんの周りには人人人。という状態で、私たち4人は教室の隅へ追いやられていた。 聞こえてくるのは慧への甘い声や桃華さんへの質問など。 「凄いな、転校早々人気者じゃん。」 チカが珍しいものでも見たように話す。 純もその中に賛同するけど、廉だけは事情を知ってるからか何も言わなかった。