「妹さんは貴女のお考え通り、現世に心配事を残してきてしまったために、あちら側へ逝くことができないのだと思われます。
ですからその第一歩として、原因を取り除いてあげることが大切ですよ」
「はい」
「では早速、霊視を始めましょう。
私が貴女の代わりに妹さんの話を聞いていきます。よろしいですね?」
「はい、結構です」
所長は再び目を瞑ると紙の上を手のひらでなぞりながら、何やらブツブツと小さな声で唱え出す。
やがてゆっくり目を開け、初めて優しく微笑みながら私を見詰めた。
「君の悩み事を言ってごらん」
【Fin】
ですからその第一歩として、原因を取り除いてあげることが大切ですよ」
「はい」
「では早速、霊視を始めましょう。
私が貴女の代わりに妹さんの話を聞いていきます。よろしいですね?」
「はい、結構です」
所長は再び目を瞑ると紙の上を手のひらでなぞりながら、何やらブツブツと小さな声で唱え出す。
やがてゆっくり目を開け、初めて優しく微笑みながら私を見詰めた。
「君の悩み事を言ってごらん」
【Fin】


