俺が大人になった冬

「私、元くんにとても失礼なことをしていた」

「失礼なこと?」

「あの日まで私、元くんのことを『男の人』だって、まったく思っていなかったの……」

「そんなことわざわざ言うなよ。このあいだの態度で分かるよ」

「違うの!」

「なにが?」

「私……元くんのこと、ずっと別の人と重ねて考えていたの」

一瞬ドクンと、苦しいくらいに胸が鳴った。

それは『男』としてみられていない以上にショックだった。