すると、背後から

「は~じ~め~くぅ~ん!」

と、からかうように5人が声を揃えて俺の名前を呼ぶ。

ヤベ!

いつの間に後ろに?

気まずい顔で振り向くと、案の定5人はニヤニヤと俺を見下ろしている。

恥ずかしさから顔がカッと熱くなる。

「幸せそうじゃ~ん!」

「例の女か!」

「お、おう」

ヒサと日高が俺の両脇に腰を下ろし、左右から俺をどつきまくる。

「男に見られてねぇとか言いながら、結構ラブラブじゃね?」

浩二はそう言いながら後ろから俺の頭を軽くどつく。

「ら、ラブラブじゃ……」

「だってさ! 男として見てない奴に新年早々電話かけてくるか?」

内藤の言葉に皆頷く。

「だよなぁ~!」