俺が大人になった冬

「あれ? 誰かケータイ鳴ってね?」

浩二に言われ、皆一斉に自分のケータイをチェックする。

あ……

この曲。

「俺だ……」

間違いなく俺のケータイが、ダウンのポケットの中で振動している。

予期せぬ電話に心拍数が一気に上がる。

なんで!?

正月の、しかもこんな時間に電話なんて?

「ゲン出ねぇの? 切れるぞ?」

浩二に言われ、とりあえず

「悪りぃ!」

と謝り、小走りで皆から少し距離を置いてから、軽く息を吸い込んで電話に出た。