全てのオムライスにケチャップを乗せ終えると、
タイミングを見計らったように慎太郎の声が響いた。
「姉ちゃん!千夏!京平たち来た!」
扉からひょっこり首から上だけを覗かせた慎太郎はにこにこしながら言う。
その時、
慎太郎の足元で何かが揺れたのが見えた。
ピンク色の、
ふわふわ。
思わず千夏の視線はそこに向かう。
見えなくなってはまた現れる。
どうやら後ろから押されているのを必死で隠れようと逃れている様子だった。
「…千雪?」
名前を呼んだのは無意識のうちにだった。
自分の声に驚くくらいに。
ぴたりとピンクのふわふわが止まる。
そして次に小さな指と、足が見えて、
恐る恐るといった風に慎太郎の腰より下に小さな頭が現れた。
タイミングを見計らったように慎太郎の声が響いた。
「姉ちゃん!千夏!京平たち来た!」
扉からひょっこり首から上だけを覗かせた慎太郎はにこにこしながら言う。
その時、
慎太郎の足元で何かが揺れたのが見えた。
ピンク色の、
ふわふわ。
思わず千夏の視線はそこに向かう。
見えなくなってはまた現れる。
どうやら後ろから押されているのを必死で隠れようと逃れている様子だった。
「…千雪?」
名前を呼んだのは無意識のうちにだった。
自分の声に驚くくらいに。
ぴたりとピンクのふわふわが止まる。
そして次に小さな指と、足が見えて、
恐る恐るといった風に慎太郎の腰より下に小さな頭が現れた。

