高校生活3年目の午後は意外にもつまらなくて、ルナは退屈していた。

大学は推薦で決まっていたし、部活もすでに引退してしまっている。

とは言え、クラスメイトの半数はまだ受験まっただ中なので遊びに精を出すのもなんだか気が引けてしまい、ただ家と学校とを往復しながら「受験勉強のため」ほぼ自習状態の授業を受ける毎日…

出席日数は足りているからと、さぼる友人を羨ましいと思いつつ、ルナ自身はそこまで思い切ったこともできずにいる。

こんな自分が嫌いだ…と思いながら。