1人で廊下を歩いていると、見たくない人物に会ってしまった
里奈ちゃん....
「クス(笑)
あんたが悪いんだよ?早川くんの手とか握ってるから」
あたしは昨日の放課後だと直ぐにわかった
それで、あんなこと....
あたしはいつも悲しかった
早川くんを避けなきゃならなかった事
悔しかった
里奈ちゃんに言われて反論出来ない自分が
「バカじゃないの?」
でも今は怒りしかでてこないや...
気づいたら出た言葉
「早川くんの事あたしだって好きだよ....
人気者で誰にでも優しい早川くんが好きで、いつも苦しくて、ドキドキするの!!
だから協力は出来ない」
「星野?」
愛しい声が聞こえた
早川くんの声が....
「....。」
何も言えない....
「星野?今言った事って」
「嘘だよ!」
あたしは嘘を付いた
だって、あたしなんか女の子として見てくれているはずがない
あたしは走った
こんなに走れたっけってぐらい速く
着いたのは屋上
恥ずかしさと悲しさが涙と共に流れた
