涼介のお葬式で、涼介のお母さんは泣いた。 それは、涼介がみんなに愛されてたってゆうことを知ったから。 みんな涼介のために手紙を書き、涼介のために歌い、涼介のために涙を流した。 そんな中、涼介のお母さんがあたしに言ってきた。 「うたちゃん。 涼介のために手紙読んであげて?」 涼介のお母さんがいう〝手紙〟は、病院で言ったあの手紙。 あの日、涼介に渡そうと思っていた手紙。 『……はい』 あたしは読んだ。 みんなが見守る中、涼介の前で……