自分の教室に戻ると、もうカギは開いていた。 ドアを開けて中に入ると、そこには笑顔の唯ちゃんがいた。 「誘えた?」 『……なんというか…。まぁ…』 「何だその反応!!」 『一緒に帰ることにはなったけど?』 「…嬉しいんでしょう? 素直に喜びな?」 ……… 「思ったんだけどさ、うたって…」 『……帰るね?…バイバイ』 あたしは荷物を持て急いで涼介の元へ行った。