あたしは、嫌だと思う反面、これは素直になる第1歩ではないか、と考えた。 でもさすがに自分からさそうのはちょっと緊張する…。 そう思ったのもつかの間、あたしはいいことを思いついた。 『携帯があるじゃん! メェルしよ…』 でもそれは教室の中にいる唯ちゃんの 「あ、直接言ってね! じゃないと…」 という脅しでダメになったのだった。 というわけでしぶしぶ6組の方へ歩いて行くと、ちょうど涼介が出てきたところだった。