だってあたしは今… 〝俺〟と名乗った人はドアを開け、中に入ってきた。 そしてあたしの肩を揺する。 「起きて。遅れんぞー」 そう。 あたしは今寝ているのだ。 と言っても、実は起きている。 だけど寝たふりをしていたのだ。 『う…ん~…………』 あたしはうまい具合に演技をして起きたふりをした。