教室に帰ると、唯ちゃんが真っ先にあたしの所に来た。 「どーだったどーだった?」 目を輝かせて聞いてくる唯ちゃんに、あたしはボソッと呟いた。 『……付き合うことになった…………』 キャー恥ずかしい! なんか自分の口から言うのって恥ずかしい!! 「ほんとー! ついに!? んもう、おめでとぉー!!!」 『べ、別に…!!』 って! なんであたしって素直に喜べないかなぁ。 本当は嬉しいはずなのに…。 本当は今まで応援してくれてた唯ちゃんに〝ありがとう〟って言いたいのに。