覚えてるよ。 だって涼介、テレながら「寂しいと思って」って来てくれたじゃん。 『鮮明に覚えてる』 「そっか…」 涼介は微笑んだ。 「その日、おやすみって別れたじゃん?」 『うん。あたしは自分の部屋に行って、涼介はお父さんの部屋に行った』 「そう。それで、深夜の3時頃」 『…………?』 涼介はあたしの手をぎゅっと握った。