「うた……よかったぁ」 あたしの手を痛いほど握り、俯いて言う涼介。 ポタポタと涙が落ちている。 『…え、あたし……?』 どうしたの?涼介……。 ふと視線を自分の腕にやると、点滴をされていた。 そうだ。 ここは病院だ……。 でもなんであたしが…?