「ゴメンネ…」

「いいよ、ルリ」


近づこうとすると、

やはり拒否され、

大粒の涙を流す――。



「ゴメンなさい」

「何が?」

「私…下半身は魚なの」

「ふーん。で?」


きょとんとするルリ。

俺の気持ちはそんなことじゃ

動揺はしない。


それよりも、

ルリの心の美しさに惚れてるんだから。



「ルリ、君の全身を見せて」


泣きながらルリは、岩陰から出てきた。

それは、あまりにも美しい

サーモンピンクのうろこ。

キラキラと輝いていた。