沖田は遊んでいる子供達から少し離れたところに花を座らせた。
「花ちゃん?落ち着いて。何かあったのなら話してごらん?」
沖田の優しい声に花はゆっくり話し出す。
「おねぇちゃんは?死んじゃったの?」
「お姉ちゃん?桜夜ですか?いいえ。元気にしてますよ」
―死んだ?どういう事でしょう?―
「本当に?だっておねぇちゃん、血がいっぱい。花のここにも、おねぇちゃんの血、ついたもん」
花は自分の横腹辺りを指差す。
「血?桜夜がですか?」
「総司、知らないの?おねぇちゃん、花を守ってくれたの。知らないおじちゃんに、花がぶつかって…殺されそうになったの」
「そうだったのですか。私は少しの間屯所から離れていたので知りませんでした。教えてくれて有難う」
沖田は花を抱き上げると遊んでいる子供達の中に連れていき、下ろした。
「花ちゃん、私は用を思い出したので帰りますね。桜夜の心配はいりませんよ。さ、もう元気に遊べますね?」
花に手を振ると沖田は屯所へ引き返した。
―桜夜が斬られた―
―許さない―
屯所へ戻ると藤堂に会った。
―昨日の様子では平助も知っているでしょうね―
「平助。桜夜を見ませんでしたか?」
「さ、さぁ?今日は見てないぜ」
―平助が知っているなら…土方さんが知らない訳ないですね。あとは左之さんですかね―
「そうですか。後で平助達にもお話がありますから」
沖田は藤堂を一睨みすると桜夜を探しに行った。
「…知られちまった」
藤堂は土方と原田を探しに行った。
その頃、桜夜は部屋に居た。
ナミは体を気遣って簡単な手伝いしかさせてくれず、暇だった。
自分の事ばっかり考えてて、花ちゃんの事、忘れてたな。
花ちゃん、どうしてるんだろ。大丈夫だったかな。
そう考えるとじっと座っていられなくなる。
庭に行こう。
今は木登りが出来ないので、暇な時は桜の下で座っている事が多くなった。
部屋を出ようとした時、開けた襖の先に沖田が立っていた。
「そっ、総司?」
沖田は何も言わず、桜夜を部屋に押し戻すと襖を閉めた。
「花ちゃん?落ち着いて。何かあったのなら話してごらん?」
沖田の優しい声に花はゆっくり話し出す。
「おねぇちゃんは?死んじゃったの?」
「お姉ちゃん?桜夜ですか?いいえ。元気にしてますよ」
―死んだ?どういう事でしょう?―
「本当に?だっておねぇちゃん、血がいっぱい。花のここにも、おねぇちゃんの血、ついたもん」
花は自分の横腹辺りを指差す。
「血?桜夜がですか?」
「総司、知らないの?おねぇちゃん、花を守ってくれたの。知らないおじちゃんに、花がぶつかって…殺されそうになったの」
「そうだったのですか。私は少しの間屯所から離れていたので知りませんでした。教えてくれて有難う」
沖田は花を抱き上げると遊んでいる子供達の中に連れていき、下ろした。
「花ちゃん、私は用を思い出したので帰りますね。桜夜の心配はいりませんよ。さ、もう元気に遊べますね?」
花に手を振ると沖田は屯所へ引き返した。
―桜夜が斬られた―
―許さない―
屯所へ戻ると藤堂に会った。
―昨日の様子では平助も知っているでしょうね―
「平助。桜夜を見ませんでしたか?」
「さ、さぁ?今日は見てないぜ」
―平助が知っているなら…土方さんが知らない訳ないですね。あとは左之さんですかね―
「そうですか。後で平助達にもお話がありますから」
沖田は藤堂を一睨みすると桜夜を探しに行った。
「…知られちまった」
藤堂は土方と原田を探しに行った。
その頃、桜夜は部屋に居た。
ナミは体を気遣って簡単な手伝いしかさせてくれず、暇だった。
自分の事ばっかり考えてて、花ちゃんの事、忘れてたな。
花ちゃん、どうしてるんだろ。大丈夫だったかな。
そう考えるとじっと座っていられなくなる。
庭に行こう。
今は木登りが出来ないので、暇な時は桜の下で座っている事が多くなった。
部屋を出ようとした時、開けた襖の先に沖田が立っていた。
「そっ、総司?」
沖田は何も言わず、桜夜を部屋に押し戻すと襖を閉めた。


