しかも洋装…。何かムカつくけどカッコイイじゃない。
「見下ろしてんなっつってんだろ。降りろ猿」
口が悪いのは変わらないのね…。
桜夜は飛び降りた。
「お久し振りです」
「ああ」
お互いに見つめ合ったまま次の言葉が出てこなかった。
「ゴホ ゴホッッ ゴホッ」
聞こえてきた咳に二人はハッとする。
開け放たれた襖の向こうで二人を見ながら沖田が笑っていた。
「起きたの?珍しい人が来たよ。土方さん、入って下さい」
桜夜は沖田に向かって歩き出した。
土方もそれに続いた。
桜夜が沖田の脇に座布団を置く。
「どうぞ。お茶、入れてきますね」
土方は座布団に腰を下ろすと久々に見る沖田に言葉を失った。
痩せ細り、変わり果てた姿。
誰よりも先に飛び出し、剣を振るっていた頃の面影など微塵もない。
「フッ。まだ元気じゃねぇか」
口をついて出たのは明らかに分かる嘘。
「お陰様で ゴホッ 生き長らえて ゴホ ゴホッ ますよ ゴホ」
そう言った沖田の顔は穏やかだった。
「そうか。幸せそうな顔してんじゃねぇか。安心した」
土方が立ち上がる。
「お前の顔を見に来ただけだ。俺も暇じゃねぇからな。もう行くわ」
「ゴホッ ええ」
「またな」
―“また”はあの世ですね―
そこにお茶を持った桜夜が現れる。
帰ろうとしている土方を見て何とも言えない顔をした。
「もう帰るんですか?お茶も飲まずに」
「ああ。総司の顔を見に来ただけだからな」
嘘つき。いくら私でも分かるよ。
桜夜はお茶を置くと沖田に
「そこまで送ってくるね」
そう言って土方の後に続いた。
家を出たところで立ち止まる土方。
「驚きましたか?」
先に口を開いたのは桜夜だった。
「変わってしまったでしょう?」
「いつまでだ?もう、聞いてもいいだろ。あいつはいつまでもつんだ」
私に言わせるの?酷だよ。
「史実では…五月三十日です」
「五月…」
土方はそう呟くと桜夜の方に振り向いた。
「いいか。一度しか言わねぇ。よく聞けよ」
「見下ろしてんなっつってんだろ。降りろ猿」
口が悪いのは変わらないのね…。
桜夜は飛び降りた。
「お久し振りです」
「ああ」
お互いに見つめ合ったまま次の言葉が出てこなかった。
「ゴホ ゴホッッ ゴホッ」
聞こえてきた咳に二人はハッとする。
開け放たれた襖の向こうで二人を見ながら沖田が笑っていた。
「起きたの?珍しい人が来たよ。土方さん、入って下さい」
桜夜は沖田に向かって歩き出した。
土方もそれに続いた。
桜夜が沖田の脇に座布団を置く。
「どうぞ。お茶、入れてきますね」
土方は座布団に腰を下ろすと久々に見る沖田に言葉を失った。
痩せ細り、変わり果てた姿。
誰よりも先に飛び出し、剣を振るっていた頃の面影など微塵もない。
「フッ。まだ元気じゃねぇか」
口をついて出たのは明らかに分かる嘘。
「お陰様で ゴホッ 生き長らえて ゴホ ゴホッ ますよ ゴホ」
そう言った沖田の顔は穏やかだった。
「そうか。幸せそうな顔してんじゃねぇか。安心した」
土方が立ち上がる。
「お前の顔を見に来ただけだ。俺も暇じゃねぇからな。もう行くわ」
「ゴホッ ええ」
「またな」
―“また”はあの世ですね―
そこにお茶を持った桜夜が現れる。
帰ろうとしている土方を見て何とも言えない顔をした。
「もう帰るんですか?お茶も飲まずに」
「ああ。総司の顔を見に来ただけだからな」
嘘つき。いくら私でも分かるよ。
桜夜はお茶を置くと沖田に
「そこまで送ってくるね」
そう言って土方の後に続いた。
家を出たところで立ち止まる土方。
「驚きましたか?」
先に口を開いたのは桜夜だった。
「変わってしまったでしょう?」
「いつまでだ?もう、聞いてもいいだろ。あいつはいつまでもつんだ」
私に言わせるの?酷だよ。
「史実では…五月三十日です」
「五月…」
土方はそう呟くと桜夜の方に振り向いた。
「いいか。一度しか言わねぇ。よく聞けよ」


