沖田は日に日に弱っていく。
春を過ぎた頃には沖田は調子の良い時以外、床に伏せたままになってきた。
本音では付きっきりでいたい桜夜だったが沖田がそれを許さず、仕事も待ってはくれない。
「今日の調子はどう?」
「ええ。だいぶ ゴホッ」
「そっか。仕事、行くけど…。明日はお休みだからね、一緒に朝寝坊しよう」
桜夜はそう言うと部屋を出た。
咳ももう隠しきれなくなってる。食欲も落ちて…。
まだだよね?今年じゃないはず…。
台所に向かう途中、土方の部屋の前に差し掛かると中から声がした。
「おい、猿。ちょっと来い」
…ひじぃ。人間扱いしてよ。てか、何で私って分かんの?
土方の部屋の襖を開ける。
「襖を“閉めて”からそこに座れ」
ちっ、バレてる。
くっさ。どうやったら朝からこんなに煙くなんの?
桜夜は渋々襖を閉め、置かれていた座布団に座る。
机に向かったままの土方。振り向きもせずに話を始めた。
「総司はどうなんだ?」
「進行してます。最近は食欲も落ちたみたいです」
言葉にするとキツイな…。
「お前はどうしたいんだ?」
私?どうしたいって…?
「看病に専念してぇんじゃねぇのか」
あぁ…。そりゃモチロン。でも…。
「いえ。まだその時じゃありませんから…。時間が空いたら様子を見に行ってますから平気です」
コトンと筆を置くと土方が桜夜の方を向く。
「稲葉、お前が倒れるぞ」
そっちを心配してくれたんだ。
「そんなヤワじゃないてすよ。こっちに来てから相当鍛えられました」
それにしても…ひじぃ顔が寝てないって言ってるよ…。朝から煙いんじゃなくて、一晩中起きてたんだね…。
桜夜はスクッと立ち上がると土方の布団を敷きだす。
「何、訳の分からねぇ事してやがる」
「人の体を心配するより自分の体を心配した方がいいですよ。寝てないでしょう?少しでも寝てください。しばらくしたら起こしに来てあげますから」
桜夜はそう言うと部屋を出る。
帰り間際に
「寝・て・く・だ・さ・い。いいですね?」
そう釘を差していった。
春を過ぎた頃には沖田は調子の良い時以外、床に伏せたままになってきた。
本音では付きっきりでいたい桜夜だったが沖田がそれを許さず、仕事も待ってはくれない。
「今日の調子はどう?」
「ええ。だいぶ ゴホッ」
「そっか。仕事、行くけど…。明日はお休みだからね、一緒に朝寝坊しよう」
桜夜はそう言うと部屋を出た。
咳ももう隠しきれなくなってる。食欲も落ちて…。
まだだよね?今年じゃないはず…。
台所に向かう途中、土方の部屋の前に差し掛かると中から声がした。
「おい、猿。ちょっと来い」
…ひじぃ。人間扱いしてよ。てか、何で私って分かんの?
土方の部屋の襖を開ける。
「襖を“閉めて”からそこに座れ」
ちっ、バレてる。
くっさ。どうやったら朝からこんなに煙くなんの?
桜夜は渋々襖を閉め、置かれていた座布団に座る。
机に向かったままの土方。振り向きもせずに話を始めた。
「総司はどうなんだ?」
「進行してます。最近は食欲も落ちたみたいです」
言葉にするとキツイな…。
「お前はどうしたいんだ?」
私?どうしたいって…?
「看病に専念してぇんじゃねぇのか」
あぁ…。そりゃモチロン。でも…。
「いえ。まだその時じゃありませんから…。時間が空いたら様子を見に行ってますから平気です」
コトンと筆を置くと土方が桜夜の方を向く。
「稲葉、お前が倒れるぞ」
そっちを心配してくれたんだ。
「そんなヤワじゃないてすよ。こっちに来てから相当鍛えられました」
それにしても…ひじぃ顔が寝てないって言ってるよ…。朝から煙いんじゃなくて、一晩中起きてたんだね…。
桜夜はスクッと立ち上がると土方の布団を敷きだす。
「何、訳の分からねぇ事してやがる」
「人の体を心配するより自分の体を心配した方がいいですよ。寝てないでしょう?少しでも寝てください。しばらくしたら起こしに来てあげますから」
桜夜はそう言うと部屋を出る。
帰り間際に
「寝・て・く・だ・さ・い。いいですね?」
そう釘を差していった。


