意外と簡単に画像は見つかった。

「ぶっ…ぶっ…ぶさいくっっっ!」

思わず叫んでしまった。

ありえない。実物と違いすぎるよ。

桜夜の反応を見て美沙子が笑う。

「だから言ったじゃない。ヒラメ顔って言われてるのよ」

「ヒラメ?ぶぶっ」

も~、耐えられない。爆笑一秒前っ!

するとガチャっとドアが開く。

あ…ヤバ…本人登場だ。

実際の沖田の顔と、画像の沖田。二つの顔が交互に浮かんできて、桜夜は本当に耐えられなくなった。

「ぷっ。あ~っはっはっは~」

明らかに沖田を見て笑っているのが分かり、沖田の顔がふてくされ気味になる。

笑っている桜夜とふてくされた沖田。

そんな二人を見て、美沙子はこっそりリビングを出ていった。

はっ。お母さん逃げた!せこいっ。

ヤバイ感じ?逃げよう!

桜夜がリビングを出ようとすると、それを察した沖田がスッと桜夜に近付き、壁際に追い詰める。

う゛…逃げられない。ここは素直に謝っとく?

顔を上げると沖田の顔が間近にあり、ドキッとした。

「あ…あの…」

沖田はニヤリと笑い、桜夜の耳元で囁く。

「私がどうしたんです?云わないと、酷いですよ」

お…沖田さん?何か黒い?え?好青年沖田はどこに?

沖田さん、腹黒!?

「あの…えっと…」

湯上がりの濡れた髪と、少し赤くなった頬の沖田。

そんな艶っぽい沖田の顔と耳元で囁く声。

桜夜は言葉が出ない。