沖田さんって笑うとホントに可愛い。

犯罪級だよ、その顔は。

「お口に合うかしら?」

沖田は見た事もない食べ物ばかりで驚いた顔をしていた。

あれは?これは?の質問攻めではあったものの、和やかに食事は済んだ。

「「ごちそうさまでした」」

後片付けは桜夜の役目になっていた。

「じゃ、片付けちゃうね」

席を立ち、片付けに向かう。すると沖田も席を立つ。

「私も何か手伝うことはありませんか?置いてもらっているだけでは申し訳がないので」

「ん~。洗い物は大してないしなぁ。お母さんに聞いてみたらどう?」

「はい。では、そうします」

沖田は美沙子の方へ向かい、桜夜はキッチンへ向かった。

洗い物をしながらぼんやりと考える。

やっぱり本物なんだよね?どうしてタイムスリップなんてしたんだろ。

ってか、すっごいイケメン!

歴史の本とかってどんな顔が載ってんのかな~。ちょっと後で調べてみよっと。

後片付けを終え、桜夜が戻ると沖田の姿がなかった。

「沖田さんは?」

美沙子に聞く。

「お風呂よ。いざ教えるとなると結構大変なものね」

ぷっ。また目がキラキラしちゃってんだろうな。

あ、そうだ。お母さんなら知ってるかな?

「お母さん、沖田さんの顔ってどんな風に書かれてたの?」

「史実?歴史の本に?…見ない方がいいと思うけど」

珍しく美沙子が笑いを堪えてる様だ。

「知ってんでしょ?その顔つき。教えてよ」

「本当に見ない方がいいと思うけど。そんなに気になるなら携帯で調べたら?すぐに見つかるんじゃない?」

あ、そっか。ナイス!母。

「新撰組 沖田総司 画像 っと」

携帯で検索を始めた。