一週間経っても沖田の咳は止まらなかった。
風邪じゃないよね…もう…。
「総司、お医者さんいこ?」
「咳くらいで?ゴホッ 心配し過ぎですよ」
血、吐いてからじゃ遅いよ…。どうしたらいいの?
「桜夜の誕生日、過ぎちゃいましたね。ゴホ、ゴホッ プレゼント買いに行けませんでした」
「いいよ、そんなの。別に欲しい物ないしね。それより寝てたら?」
咳は軽いものではあったが理由が分かる桜夜にとっては沖田に大人しく寝ていてほしかった。
「この程度で寝ていたら怒られちゃいますよ」
そのまま沖田は隊務に出ていった。
桜夜は毎日の仕事と沖田の事で体も心も休む暇はなかった。
十二月に入ったある日。
沖田が咳をしだしてから、様子が気になってほとんど寝ていなかった桜夜は限界に達し、軽く熱を出した。
はぁ、何やってんだろ。私がこんなんじゃダメじゃん。
「桜夜、どうですか?」
沖田が様子を見にやって来た。
やはりまだ咳は止まっておらず、時々口元を押さえてはゴホゴホとしていた。
「大丈夫。ごめんね、心配かけて。総司こそまだ咳が止まってないじゃない」
「本当におかしな風邪ですよね。私の方こそ心配をかけてますね ゴホッ」
その晩、熱と疲れで桜夜は深く眠っていた。
沖田は咳で桜夜を起こさない様に堪えながら横になっていた。
すると急に堪えきれない程の咳と胸に焼ける様な痛みが走る。
ぐっ…ゴホッ、ゴホッ…
―あ…熱いっ。これは…?―
ゴホッ、ゴホッ…ゴフッ、ガハッ
口を押さえていた手の隙間から何かが流れ落ちる。
―血?息ができないっ―
激しい咳が止まらず、空気を思う様に肺に送れない。
それでも沖田は桜夜を起こすまいと静かに悶えていた。
暫くすると咳も落ち着き、呼吸が楽になる。
―喀血?私…が?まさか…―
いくら否定しても血だらけの手が現実に引き戻した。
―労咳ですか。桜夜は?きっと知っているのですね―
―だからあんなに心配していた―
沖田は急いで血で汚れた部分を拭き取った。
―労咳は死病…これ以上桜夜を縛り付けておく訳にはいかない―
―桜夜、私は貴女を手放します―
風邪じゃないよね…もう…。
「総司、お医者さんいこ?」
「咳くらいで?ゴホッ 心配し過ぎですよ」
血、吐いてからじゃ遅いよ…。どうしたらいいの?
「桜夜の誕生日、過ぎちゃいましたね。ゴホ、ゴホッ プレゼント買いに行けませんでした」
「いいよ、そんなの。別に欲しい物ないしね。それより寝てたら?」
咳は軽いものではあったが理由が分かる桜夜にとっては沖田に大人しく寝ていてほしかった。
「この程度で寝ていたら怒られちゃいますよ」
そのまま沖田は隊務に出ていった。
桜夜は毎日の仕事と沖田の事で体も心も休む暇はなかった。
十二月に入ったある日。
沖田が咳をしだしてから、様子が気になってほとんど寝ていなかった桜夜は限界に達し、軽く熱を出した。
はぁ、何やってんだろ。私がこんなんじゃダメじゃん。
「桜夜、どうですか?」
沖田が様子を見にやって来た。
やはりまだ咳は止まっておらず、時々口元を押さえてはゴホゴホとしていた。
「大丈夫。ごめんね、心配かけて。総司こそまだ咳が止まってないじゃない」
「本当におかしな風邪ですよね。私の方こそ心配をかけてますね ゴホッ」
その晩、熱と疲れで桜夜は深く眠っていた。
沖田は咳で桜夜を起こさない様に堪えながら横になっていた。
すると急に堪えきれない程の咳と胸に焼ける様な痛みが走る。
ぐっ…ゴホッ、ゴホッ…
―あ…熱いっ。これは…?―
ゴホッ、ゴホッ…ゴフッ、ガハッ
口を押さえていた手の隙間から何かが流れ落ちる。
―血?息ができないっ―
激しい咳が止まらず、空気を思う様に肺に送れない。
それでも沖田は桜夜を起こすまいと静かに悶えていた。
暫くすると咳も落ち着き、呼吸が楽になる。
―喀血?私…が?まさか…―
いくら否定しても血だらけの手が現実に引き戻した。
―労咳ですか。桜夜は?きっと知っているのですね―
―だからあんなに心配していた―
沖田は急いで血で汚れた部分を拭き取った。
―労咳は死病…これ以上桜夜を縛り付けておく訳にはいかない―
―桜夜、私は貴女を手放します―


