部屋から出ると…
冬哉が私の手を引っ張って行って屋上に着いた
「社長、さっきの…」
「何でもない…
あったとしてもまだ言えない…」
冬哉…
私、冬哉の事好きだよ
今の言葉が冷たく私の胸に突き刺さる…
「うん…」
「お前…」
冬哉がそう言って
冬哉の手が私の額にスッーっと手が伸びて私の額に触れた
恥ずかしい…
何するんだろう?
「神谷、熱あるじゃないか?
ちょっと熱い」
すると…
冬哉の顔が近くに来て…
私の額と冬哉の額が重なった
「熱、ちょっとあるな
無理すんなよ」
冬哉のバカッ!
そう言うことするから逆に熱あがるのに…
「そう言う事やるから熱あがるんだよ!」
「そうか?」
「もしかして前の彼女とかにもそう言う事やってたの?」
何言ってるの?
私のバカッ!
何考えてるの?
傷つくのは、私なのに…
「それは、違う!
彼女なんていない
好きな奴にしかやらない
それより弁当食べよ」
ドキッ
好きな奴とか…
何で…
いつもいつも冬哉は、私の期待する事ばっかり言うの…
「うんって持ってきてたの?」
「あぁ
アイツらに邪魔ばっかされてたら堪んないからな
早く食べよ」
「うん」
「「いただきます」」

