「美雪の事知ってるから…施設育ちって事な
俺が全部受け止めてやるよ」
「ありがと…」
優しい…
私の全部受け止めてくれるって…
嬉しい…
「どういう意味で俺が言ったかわかってるか」
「え?
私の過去を受け止めてくれるでしょ」
「はぁー
そうだった…
美雪は、鈍感なんだ…」
えっ?
何?
わかんないんだけど…
「どうしたの?」
「何でもない…
俺、悲しい、帰るか」
「うん」
車は、また走り出した
冬哉…
私、これからもがんばれるかなぁ?
冬哉がそばにいてくれるだけで私は、幸せだよ
冬哉は、私にとって遠くて近い存在

