「み…ゆき
みゆき…
美雪!起きろ!」







誰かが呼んでる
誰だろう?
私は、そっと目を開けた







開けると冬哉がいた


って!私、寝ちゃったの!?
冬哉を待ってようとしてたのに…







「帰るぞ…ってどうした?」






「ううん…
何でもないよ」







冬哉が来たら直ぐ謝りたかったのに…
私…何してんだろう?



「その顔で何でもないって言っても説得力ないからな」







「本当に何でもないよ!」


「嘘つくな
泣きそうな顔になってる」





ギュ


いきなり冬哉に引き寄せられて抱き締められた



「なってないから離してよ」







冬哉…
そんなことしないでよ
期待しちゃうから

そんなことしたら自分の気持ち言っちゃうから…







「言わないと離さないからな」






そんな優しい瞳で言われたら言ってしまいそうになっちゃうよ