はぁっ…。

いつまでもウジウジしてるわけも行かないし…。






行こっと…。










私は、マンションから出て、おおやさんの家に向かった…。





おおやさんの家は、
マンションの隣の一軒家だ。



優しくて本当いい人なんだけど。







ピンーポーン









「あら美雪ちゃんどうしたのよ
雨なのに傘もささないでどうかしたの?
とにかくあがって」










雨…雨降ってたんだ。
そんなこと気がつかなかった…
今日の雨は、私の気持ちを表しているみたいで胸が痛い。











「おおやさん…
私が勤めている会社が…
会社が倒産しました。
だからもうマンションに住めません。
このままいたらおおやさんに迷惑が掛かりますから
短い間本当にありがとうございました…。」









「……そんなっ…
住む場所あるの?
私の家に住む?」










おおやさんの温かい言葉は、嬉しいだけど。
甘えて何かいられないんだ。



これからは、1人でやって行かないと
ダメなんだ…



おおやさんの気持ちは、嬉しいけど。





でも、ダメだよ。


もう私には、何もないんだ。

ひとりでやっていける自信は、ないけど…。








頑張らないとっ…。