「冬哉さん 遅くなってすみません」 「いいよ 薫だって忙しいんだし。」 今日は、薫が話があるって言うから。 俺の店の地下にいる。 「うちの社長のことで…」 「太一か…」 珍しい。 薫が太一の会社のことを言うのは。 何かあったのか…。 太一の下で働くのも大変だろうしな。 「はい… 社長は、美雪さんを脅してうちの会社に入れようとしてるんです」 はぁ…。 また、厄介なことになったな…。 まぁ… 俺の会社にスパイを入れて来る時点で厄介だったしな。