何か…
全部、私が考えてること
冬哉に見透かされてるみたい。
優しい瞳が私の心をちゃんと見てる…。
「美雪…
重くないから…。
好きだから不安になるのは、当たり前だから。
美雪は、1人で抱え込むな俺がいるし、瑠菜や大輔だっている。
不安になったら…
俺じゃなくてもいい…
誰かに言えばいい…。」
冬哉…
私…。
冬哉のこと…。
好きだよ…。
でも…
好きだけの気持ちじゃ…
乗り越えられる壁は、ないんだよっ…。
冬哉に管野宮社長のこと言ったら…
絶対に行くなって言うよね…。
大輔さんだってそう言う…。
瑠菜先輩だって…。
だから…
誰にも言えないよ…。
これは、誰の試練なの?
私?
私は、ただ…
冬哉と楽しく幸せに暮らせればそれでいいのに…。
何で…
神様は、意地悪ばかりするの…。

