「うっ…」
朝だ…。
嫌な夢見た…。
冬哉が私を捨ててどこかに行ってしまう夢…。
夢でよかった…。
本当にいなくなったら私…
どうすればいいのか…
わからなくなるもん…。
「美雪、起きたか?」
「あっ…
冬哉…
よかった…。」
よかった…。
ちゃんといた…。
何か…
私、重い女かも…。
いちいち心配したりして…
冬哉を信じてないみたい…。
「俺は、いなくならない
絶対に…。
美雪のそばにいるから」
「うんっ…
いなくなるわけないって思っても心配で…。
私、重いよね…。
いちいち心配したりして…
冬哉のこと信じてないみたい…。
信じてるのに…。」
そばにいてくれる…。
冬哉は…。
信じてるけど…
不安で不安で…
堪らない…。
怖くて怖くて…。

