夜の女に恋をした

俺は驚いて唇を離した。

でも手はまだ小刻みにキョウカちゃんの中に挿入している。


「暗く・・・なっちゃったね。」


キョウカちゃんは小さく呟いた後、自分に入っている指を抜き、それを目の前に持ってきた。

それを俺に舐めるようにこっちを見ている。

いつもより薄暗い中、それでも可愛い顔が見える。


俺は迷わずキョウカちゃんが握っている俺の指を口に入れた。

するとクスッと笑う声が聞こえる。


「塚本くん、ほんっとスキ。」


次に言われたこの言葉。

まじで興奮した。


営業トークだってことはちゃんとわかってるけど嬉しくないわけがない。


「俺も・・キョウカちゃんが好きだよ。」


冗談っぽく少し笑いながら言った。

するとまた寄り添って抱きついてくる。

猫が甘えるかのように。


正直、こんなに大胆で甘えてくるキョウカちゃんは初めてだった。

何度キョウカちゃんを指名したのか数は覚えてないけど少ないはずはない。

何かあったのかな??

少し違和感を感じるほど。


そのときだった。

黒服が俺のテーブルにそっとキャンディーを置いてきた。

このキャンディーは時間5分前の合図。

もう30分たったのかよ。


いつもと違うキョウカちゃんの話を延長でもしてもっと聞きたい。

でも今日は慎吾と一緒に来ている。

アイツは延長なんてしないはず。

っていうか絶対しない。


「塚本くん、携帯今持ってるよね?」


「ん?持ってるよ。なんで?」


「貸して。」

そう言うのでキョウカちゃんに俺の携帯を渡した。

待ち受けは確か時計だけのはず。

変なのにしてなくてよかった。