夜の女に恋をした

案の定、その日俺らは酔ってそのままエッチをしてしまったらしい。

らしいという言い方、それは俺があんまり記憶がないからだ。


あの後、えみちゃんの家でワインを何杯も飲まされ、あんまり酒の強さに自信のない俺は酔ってしまった。

そしてそのままベッドイン。


俺のかすかな記憶によるとえみちゃんが半裸になって誘ってきたのを俺が押し倒したような気がする。


クソ、完全にえみちゃんにペースを握られた。



「まことくん、お仕事頑張ってね。」


えみちゃんの家から帰るとき笑顔で見送られた。

なんだろう、この敗北感。

俺はこれでえみちゃんから逃げられないような気もした。