「こんな事で絶交したら、もう碧大変だよ」 「何が」 沸点は高めで、保温性に優れているのが碧だった。 「知らないからね、もう」 「あ、…っそ」 頬を拭う碧の胸を強く押して、白羽は教室から出ていった。 パシン。 そんな音を立てて閉まったドア。 「───…」 喧嘩、なんて久しぶりすぎて。 お互いに大人になっていて、我慢してたもの。 色々あったのかも知れない。 「痛い…」 碧は黒板消しを指で弾いた。