俺はそのまま となり町へと車を走らせた。 ユキを見つけ出したところで 拒絶されることは明白だった。 苦しめるだけだということも。 だけど、俺は どこかで思っていたのかも知れない。 二人で乗り越えよう、と。 君となら 乗り越えられるだろう、と。 きっとそう、 ユキが 俺から離れて行くはずがない‥と。 そんな都合のいいことを どこか、片隅で。