【実話】アタシの値段~a period~









「ん~…50点だな。」


そう言って立ち上がった浩介は


冷蔵庫からビールを取り出し戻ってきた。


そういえば、前に浩介が勝手に冷蔵庫の電源を入れて


買ってきたビールを大量に置いて行ったんだった。


冷蔵庫なんて使わないし


浩介はしばらくこの部屋に来ていなかったから、忘れていた。




『なんで50点なの?』


てゆうか、それはつまり

アタシが逆の答えを口にしたとしても

50点だったわけで。


ずるい、と頬を膨らませるアタシに


薄く笑った浩介。



「そりゃ、好きな女には幸せになって欲しいよ。」



ほら、やっぱり。



『100点じゃん!』






「だけど、幸せになれないなら…ほっとけねぇ。」