あのね、隆志。



隆志はどこか頼りなくて


いつも繊細で


まるで 細い細い糸を張りつめたようで。


アタシにはその理由なんて解らなかったけど


そんな所も全部、全部


愛しかったよ、

守ってあげたかった。





だけどね、


先に糸が千切れたのは


アタシの方だった。





ごめんね、


アタシそんなに強くないんだ。




ごめんね、

強くなれなくて