「おい、居た!!」 視線を何かに向けたまま、手招きをされ 「居たって、何が?」 その視線を辿ると さっき外で見た、 好みの脚が目に飛び込んできた。 相変わらず後ろ姿ではあったが… いや、またしても後ろ姿だったからこそか、 ホールへと繋がる扉に消えたその女は 妙に俺の興味をそそった。 「すぐ帰るからな。」 「了解~♪」 そんな会話をしながら、俺たちは うるさい音楽の中に飛び込んだ。