…なにソレ。 『…喜んでくれると思ったんだけどな。』 そんなに大事なものだった? そんなに大事な人からもらったの? 言おうとして、飲み込んだ言葉達が 頭の中でザワザワと 騒ぎ出す。 「あ、いや……嬉しいよ、ありがとう。」 そんな取って付けたみたいに、ありがとうを言われても アタシの心は ちっとも晴れなかった。 『あの時計、誰にもらったの?』