【実話】アタシの値段~a period~



『んー‥なんか、よそよそしい、みたいな。』



ふーん、と
また顔を引っ込めた隆志に


アタシは頭を傾げた。


『ねぇ、なんで隆志が浩介のこと気にすんの?』


素直にそう聞くと


スウェット姿で出て来た隆志は


「お前の兄貴みたいなもんなんだろ?」


だからだよ、と
付け加えて


ポンポンと頭を撫でてくれた。




『ありがとう……』





隆志は


アタシを理解して


性質ごと愛してくれているのだと思うと


嬉しくて仕方なかった。