「そうか…いつかこんな日が来るとは思ってたよ……」
一生隠し通せるとは
思って居なかった。
だが、こんなに早く…
しかもこの男に知られるとは………
「潮時…か………」
そう小さく呟きながら
珈琲の水面を覗くと
そこには、あまりにも情けない自分の顔が映っている。
「やっぱり最初から知っててユキに近付いたのか…
隆志くんさぁ、24だっけ?まだ若いから仕方ないか。」
あぁ、もう何とでも言えばいい。
これ以上、余白はないほど
俺は追い詰められていた。
だから
「ユキがマヤの親友だったとは知らなかった……そう言えば済んだ話しなのに。」
そう言われて初めて
浩介に半分
カマをかけられていた事に気付いた。

