部屋の中は、やたらシンプルだった。 家具は、白、黒、ガラス、その3つ。 『超ー片付いてるね。』 「なんもないだけだよ。」 隆志はそう言ったけど 今まで見た何十人の男の部屋の中で、ダントツに綺麗だった。 「なぁ、飯食った?」 ソファーに座ったアタシに 立ったままの隆志は テレビのリモコンでチャンネルをコロコロと変えながら聞いた。