ドアの向こうからは 微かに人の声が聞こえた。 少しの緊張と戦いながら インターフォンに手を伸ばした瞬間 「じゃあ俺、そこの自販機まで飲み物買いに行ってくるから。」 近付いてくる男の声… まずい… いや、でも どちらにせよ 顔を合わせる事に違いはない。 俺は腹をくくって 敵であろう、その男が出て来るのを 構えて待った。 ガチャ―…